2006年度前期
政治過程論
(新潟大学法学部)


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シラバス

[概要]

 この授業では、現代政治を理解するための大きなフレームワークを学びます。@民主化→現代政治経済体制→1980年以降の改革という順序で、マクロからミクロへと辿ることで、現代政治のダイナミズムを理解できるよう配慮します。Aこうした枠組みを踏まえ、戦後日本の政治過程について検討します。その際できるかぎり諸外国の制度を参照しながら、日本の特徴を理解できるよう配慮します。

[達成目標]

@日々のニュースの背後にあるマクロな政治構造と、ミクロな政治過程のポイントを知ること。
A現代政治がどういう変化のただ中にあるのかを知ること。
B自分なりの「あるべき政治」像をイメージし、それを実現するために「どういう制度設計(変革)が必要なのか」を大まかに論じられるようになること。

[履修上の注意]

「政治学基礎」「西洋政治史」を履修していることが望ましい。
毎回B6版の小ペーパーを配布するので、疑問点や意見を書いて提出すること。

[授業計画]

T. 政治過程原論

U. 民主化の政治過程
  (1)権威主義体制からの転換
  (2)民主主義の定着(選挙と政党、社会的条件)

V. 現代政治の成立過程
  (1)フォーディズムと戦後政治経済体制
  (2)多元主義とコーポラティズム 

W. 転換期の政治過程
  (1)1970年代―戦後体制の転換点
  (2)政官関係の変化
  (3)新しい社会運動と政党システムの変容
   
X. 戦後日本の政治過程 
  (1)55年体制の形成
  (2)日本型労使関係
  (3)80年代以降の諸改革(行政改革、選挙制度改革、財政構造改革)
  (4)まとめ

[成績評価の方法と基準]

出席(40%)、中間試験(10%)、期末試験(50%)の合計による相対評価。中間試験は基礎知識の確認、期末試験は論述問題を主とする。

[参考文献]

初回の授業でリストを配布します。